RPP広告のアクセス数と参照元不明のアクセスについて

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【この記事を書いた人】
ECnews編集部 / 岡田 翔
衣料品商社のEC事業部を経て、2007年からECショップの運用代行を立ち上げ、
多数の楽天市場・Yahooショッピング・Amazonを運営されている事業者様の売上を拡大。
ファッションから雑貨小物、日用品や食品まで、多岐にわたるジャンルを支援しています。
売上UPから各モールでのトラブル処理など、現在の最新の情報からお店と伴走した過去の実績や解決例を赤裸々に語っています。

RPP広告を運用していると、
「RPP広告のアクセス数とRMSの店舗アクセス数が合わない」
「参照元不明のアクセスが急増している」
といった不安を感じることがあります。

広告費は発生しているのに、購入数が思ったほど伸びないと、
「これはBOTやスパムではないのか?」
と疑いたくなるのも無理はありません。

ここでは、RPP広告のアクセス数とRMSの数値が乖離する理由、
そして参照元不明アクセスの正体について、冷静に整理していきます。


RPP広告のアクセス数とRMSの店舗アクセス数が合わない理由

RPP広告のクリック数と、RMSで確認できる店舗アクセス数が一致しないのは、
実は楽天市場に限った話ではありません。
広告運用全般で、比較的よく起こる現象です。

主な原因は、大きく分けて3つあります。


計測ロジック(数え方)の違い

まず押さえておきたいのが、
RPP広告とRMSでは「アクセスの数え方」が異なるという点です。

RMSの店舗アクセス数は、
楽天会員IDを基準とした「ユニークユーザー(UU)」で計測されます。

つまり、

  • 同じユーザーが
  • スマホとPC
  • 何度ページを見ても

原則「1アクセス」として扱われます。

一方、RPP広告のアクセス数は、
クリックされた回数そのものがカウントされます。

同一ユーザーが何度も広告をクリックすれば、
その分だけRPP側の数値は増えていきます。

この時点で、
「RPP広告の方がアクセス数が多く見える」
という状況は、ある意味自然なものだと言えます。


ページ読み込み前の離脱

次に考えられるのが、
ページが完全に表示される前に離脱しているケースです。

ユーザーがRPP広告をクリックしたものの、

  • 通信環境が悪い
  • 表示が遅い
  • 思っていた商品と違った

といった理由で、
ページの読み込み完了前に戻ってしまうことがあります。

この場合、

  • RPP広告側:クリック「1」として計上
  • RMS側:計測タグが動かず「アクセスなし」

となり、数値に乖離が生じます。

アクセスが増えてきたタイミングほど、
こうした離脱も一定数含まれるため、
乖離が大きく感じられやすくなります。


Cookie制限やブラウザの影響

近年は、

  • ブラウザのトラッキング制限
  • Cookie利用の制限強化

といった影響が非常に大きくなっています。

この影響で、
RMS側の計測タグが正常に動作せず、
本来カウントされるはずのアクセスが漏れてしまう
ケースも珍しくありません。

その結果、
RPP広告のクリック数だけが多く見え、
RMSのアクセス数が少なく表示されることがあります。


参照元不明のアクセスが増える理由

RMSでアクセス解析を確認した際、
「参照元不明」が急増していると、不安になります。

しかも、
アクセス数は増えているのに購入数は変わらないとなると、
BOTやスパムを疑いたくなるのも自然な感覚です。

ただし、参照元不明=即BOTという判断は、少し早計です。


Cookie制限による参照元情報の欠落

現在、参照元不明が増えている最大の要因は、
Cookie制限による計測ブロックだと考えられます。

本来であれば、

  • RPP広告
  • 検索結果
  • 外部リンク

といった参照元情報が引き継がれるはずのアクセスでも、
ブラウザや端末の設定によっては、
その情報が取得できず「参照元不明(Direct)」として
処理されてしまいます。

これは、
計測できなかっただけの「正規ユーザー」である可能性が高く、
必ずしも不正アクセスではありません。


楽天市場アプリ経由のアクセス

もう一つ見落としがちなのが、
楽天市場アプリからのアクセスです。

アプリ内の遷移経路によっては、

  • どこから来たのか
  • どの広告を踏んだのか

といった情報が、
RMS上で正確に判別できないケースがあります。

その結果、
実際にはRPP広告や検索経由であっても、
参照元不明として計上されることがあります。


BOTやスパムと判断すべきか?

結論として、
参照元不明が増えている=BOTやスパム
と断定することはできません。

むしろ、

  • Cookie制限
  • ブラウザ仕様
  • アプリ経由の仕様

といった、
計測上の限界によって生じているアクセス
多く含まれている可能性が高い状況です。

数値だけを見て、
「広告が無駄になっている」と即判断するのは、
少し危険と言えるでしょう。


最終的な判断と対処方法

とはいえ、
データだけでは判断しきれない部分が多いのも事実です。

  • 明らかに異常な数値が続く
  • 広告費だけが増え、売上に全くつながらない
  • 特定商品のみ極端に挙動が異なる

といった場合は、
担当ECCに状況を共有し、確認してもらうことが最も確実な方法です。

楽天内部のデータを含めて確認してもらうことで、
単なる計測上の問題なのか、
改善すべき設定があるのかを切り分けやすくなります。


まとめ:数字に振り回されすぎないことが重要

RPP広告のアクセス数とRMSの数値、
そして参照元不明のアクセス増加は、
必ずしも異常事態とは限りません。

広告運用においては、

  • 数字の「意味」を理解すること
  • 計測の限界を知ること
  • 単発の数値で判断しないこと

が非常に重要です。

不安になったときこそ、
冷静に構造を整理し、
必要に応じてECCと連携しながら
運用を続けていくことが、結果的に最短ルートになります。

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