楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなど、複数モールへ出店している店舗では、商品発送時に同梱する「サンクスレター」や「レビュー案内チラシ」を活用しているケースが増えています。
一方で、モールごとにレビューガイドラインが異なるため、
- どこまでレビュー誘導してよいのか
- 1枚の共通チラシにまとめて問題ないのか
- Amazonも掲載して大丈夫なのか
といった点で悩まれる店舗も少なくありません。
この記事では、楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonの3モールを運営している店舗向けに、レビュー施策用の同梱チラシについて、規約面・構成面・運用面を整理して解説いたします。
楽天・Yahoo!・Amazonでレビュー施策のルールは大きく異なる
まず重要なのが、各モールでレビュー依頼に対する考え方が異なる点です。
特にAmazonはレビュー誘導に対して厳格な方針を取っており、楽天市場やYahoo!ショッピングと同じ感覚で運用すると、ポリシー違反となる可能性があります。
楽天市場・Yahoo!ショッピングはレビュー案内チラシの同梱が可能
楽天市場およびYahoo!ショッピングでは、商品到着時にレビュー依頼チラシを同梱すること自体は一般的に行われています。
特に楽天市場では、
- レビュー投稿方法の案内
- QRコードによるレビュー導線
- 次回クーポン案内
- プレゼント施策
などを組み合わせた運用を行う店舗も多数存在します。
また、楽天市場では「楽天市場URLを併記すること」を条件として、他モールURLが記載されたチラシの同梱も認められております。
そのため、
- 楽天レビューはこちら
- Yahoo!レビューはこちら
といった形で、1枚のチラシに複数モールのレビュー導線を掲載すること自体は問題ないケースが多いと考えられます。
Amazonはレビュー誘導チラシに注意が必要
一方で、Amazonはレビュー関連ポリシーが非常に厳格です。
特に注意したいのが、
- レビュー投稿を促す表現
- 特典付きレビュー
- クーポン配布型レビュー施策
- 高評価を求める誘導
などです。
実際に、レビュー依頼チラシを同梱していた出品者へ、
- 「レビュー勧誘」
- 「ポリシー違反の折り込み広告」
として警告が送られた事例もございます。
Amazonの公式ヘルプでも、以下のように案内されています。
Amazonのシステムでは、購入者へレビュー依頼が無償で自動送信されるため、出品者からレビューを依頼する必要はありません。
そのため、Amazonを含めた共通チラシを作成する場合には、レビュー誘導表現を極力避けることが重要です。
3モール共通チラシを作る場合のおすすめ構成
複数モールを横断して利用できるチラシを作成する場合は、レビュー施策よりも「ブランド体験」を重視した構成の方が安全かつ効果的です。
特におすすめなのは、以下のような構成です。
おすすめのチラシ構成
① 最初に感謝メッセージを掲載
まずはシンプルに、
- ご購入ありがとうございます
- 商品をお選びいただき感謝いたします
といった内容を掲載します。
ここで重要なのは、
「レビューを書いてください」から始めないことです。
最初に感謝を伝えることで、ユーザー体験が改善され、レビュー率やリピート率にも良い影響が出やすくなります。
② 商品サポート・問い合わせ導線を設置
レビュー依頼より先に、
- 不具合時の問い合わせ先
- 使用方法サポート
- 初期不良時の対応窓口
を案内することをおすすめします。
これにより、
- 低評価レビューの抑制
- 問い合わせ転換
- ショップへの信頼感向上
につながるケースが多くございます。
③ レビュー導線は「自然なお願い」に留める
レビュー誘導を行う場合は、
- 「ご感想をいただけますと励みになります」
- 「今後の商品改善の参考にさせていただきます」
程度の、自然な案内に留める方が安全です。
特にAmazonを含める場合は、
- 高評価依頼
- 特典付きレビュー
- クーポン条件レビュー
などは避けた方が良いでしょう。
QRコードはモール別に分けるのがおすすめ
レビュー導線を設置する場合は、
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- Amazon
それぞれ別のQRコードを配置する方法がわかりやすくおすすめです。
たとえば、
- 楽天でご購入のお客様はこちら
- Yahoo!ショッピングのお客様はこちら
と記載することで、ユーザーの迷いを減らせます。
ただしAmazonについては、レビュー導線そのものを掲載しない判断も有効です。
Amazonを含める場合は「ブランド案内型」が安全
Amazonをチラシへ掲載したい場合は、
- 公式ショップ一覧
- SNS
- ブランドサイト
- LINE登録
などを中心とした内容にし、
レビュー依頼色を弱める構成が安全です。
特に、
「3モールで購入可能です」
という点は、ユーザーに安心感を与える訴求にもなります。
クーポン施策を行う場合の注意点
楽天市場やYahoo!ショッピングでは、
- レビュー投稿後クーポン
- プレゼント施策
などを行う店舗も多く存在します。
ただしAmazonを同じチラシに掲載する場合は注意が必要です。
Amazonでは、
レビュー対価とみなされる表現は非常にリスクが高いため、
- Amazon店舗情報を掲載しない
- Amazonだけレビュー導線を除外する
など、分離運用をおすすめいたします。
実際には「楽天+Yahoo用」と「Amazon用」を分ける店舗も多い
梱包フロー上難しい場合もありますが、
実務上は、
- 楽天・Yahoo用レビュー施策チラシ
- Amazon用ブランド案内チラシ
を分けて運用している店舗も少なくありません。
Amazonはレビュー関連の監視が厳しいため、リスク管理の観点でも有効な方法と考えられます。
まとめ|レビュー施策は「規約遵守」と「顧客体験」の両立が重要
複数モール展開を行っている店舗では、同梱チラシを効率化したくなるケースが多いかと思います。
ただし、モールごとにレビューポリシーが異なるため、
- Amazonは慎重に運用する
- レビュー誘導を強くしすぎない
- まずは顧客満足を優先する
という考え方が重要になります。
特に現在は、
単純なレビュー依頼よりも、
- サポート品質
- ブランド体験
- 購入後フォロー
を強化した方が、結果としてレビュー率やリピート率につながるケースも増えております。
レビュー施策だけに偏らず、
「また利用したい」と感じてもらえる設計を意識していただくことをおすすめいたします。


