― フォントサイズ審査で指摘を受けないための実務ポイント ―
楽天市場のターゲティングディスプレイ広告(TDA)を運用する中で、多くの店舗様がつまずくのが「フォントサイズ」に関する審査指摘です。特にCanvaで制作している場合、「PSDテンプレートを見ながら作っているのに差し戻される」というケースは珍しくありません。
結論から申し上げますと、審査で見られているのは制作時のフォント設定値ではなく、最終書き出し画像上の実測ピクセルサイズです。この理解が曖昧なままだと、何度提出しても修正依頼が届きます。
TDAクリエイティブの基本仕様
TDA(検索キーワードターゲティング)は、楽天市場検索結果最上部に表示されるビューアブルインプレッション課金型広告です。
▼参考元
【ターゲティングディスプレイ広告(TDA)検索キーワードターゲティング 概要】
https://navi-manual.faq.rakuten.net/promotion/000051914
レギュレーションでは、
- 文字サイズ:28〜80px
- GIF / JPEG / PNG使用可能(アニメーションGIF不可)
- バナー制作前にレギュレーション確認必須
と定められています。
ただし重要なのは、「28pxに設定したからOK」ではないという点です。
なぜフォントサイズで差し戻されるのか
審査では、書き出された画像の文字高さがピクセル単位で測定されます。
そのため、以下のケースで指摘が起きやすくなります。
① CanvaとPSDの解像度差
PSDテンプレートは原寸基準で設計されていますが、Canvaでは縮小表示や比率違いのまま制作すると実寸が変わります。
② 文字装飾の影響
縁取り・シャドウ・太字加工を行った場合、外周ではなく「文字本体の高さ」が計測対象になります。装飾込みで28pxだと実質不足になることがあります。
③ 書き出し時のサイズ変更
書き出し後にトリミングやリサイズを行うと、文字サイズも同比率で縮小されます。
審査通過率を上げる実務的対策
1. 必ず最終書き出しサイズ基準で制作する
キャンバスサイズをレギュレーション通りに設定し、途中で拡大縮小しないこと。
2. ガイド線を“実寸基準”で作る
PSDテンプレート内にある「文字最小サイズ28px」のガイドを基準に、上下ラインを設定し、その中に文字を収めます。
質問にあった通り、
最終的に書き出す画像サイズを基準に文字サイズ(28〜80px)が収まるようガイド線を作成する
この理解で問題ありません。
3. Canvaでの実践方法
Canvaでは以下が有効です。
- 定規表示
- グリッド表示
- 図形を仮ガイドとして設置(※書き出し前に削除)
▼参考元
Canvaのガイド活用方法
https://464factory.com/blog/canva-grid-guide/
Canva公式ガイド解説
https://topics.ocl-dm.com/canva-guideline
特に重要なのは、「定規・グリッドは書き出しに反映されない」点です。図形ガイドを使用する場合は削除忘れに注意してください。
さらに見落とされがちな注意点
TDAはブランド訴求型広告のため、以下も審査対象です。
- 二重価格表示の期間整合性
- ターゲティング対象と誤認させる表現の禁止
- 在庫切れ商品の入稿不可
- 医薬品・デジタルコンテンツ等の入稿制限
これらはフォントサイズ以上に差し戻し要因になります。
コンサル視点での最適解
私が店舗様に推奨しているのは、
- PSDテンプレートを基準に1つ“合格済み雛形”を作る
- そのデータを複製して毎回差し替える
- 新規制作は極力しない
という方法です。
TDAは入稿後キャンセル不可、審査順次対応のため、差し戻し=機会損失になります。
広告は「スピード」も成果の一部です。
まとめ
フォントサイズでの差し戻しは、
- 設定値ではなく実測基準
- 書き出しサイズが絶対基準
- 装飾は内周で計測
この3点を理解すれば大幅に減らせます。
TDAは検索最上部に表示される強力な面ですが、レギュレーション遵守が前提です。
制作工程を標準化し、審査通過率を上げることが広告成果向上への第一歩になります。


